伊万里・鍋島ギャラリー入館5万人 20年で到達、大学生に記念品

江戸時代に作られた貴重な鍋島焼や古伊万里を見ることができる=伊万里市の伊万里・鍋島ギャラリー

 伊万里市所蔵の貴重な近世陶磁器を展示する伊万里・鍋島ギャラリー(同市新天町)の入館者が5万人に達した。開館から20年で到達し、5万人目の長崎県立大3年の樋口大樹さん(20)に記念品が贈られた。

 ギャラリーは伊万里駅ビル松浦鉄道側の2階にあり、2003年4月に開館した。江戸時代に大川内山の藩窯で作られた鍋島焼や、伊万里港から積み出された古伊万里を紹介し、所蔵品315点の中から常時80点ほどを展示している。

 5万人目となった樋口さんは、授業で取り組む焼き物を生かしたビジネスプラン作りの調査のため訪れた。長谷川晃三郎館長(60)から記念品を受け取り、「突然拍手で迎えられてびっくりした。焼き物のことを知れば知るほど興味が湧いているので、ゆっくり見学したい」と話した。

 市は磁器の至宝と呼ばれる鍋島焼、きらびやかな古伊万里の魅力を多くの人に知ってもらおうと、22年から常設展の入館料を無料にしている。月曜休館(月曜が休日の場合は次の平日)。電話0955(22)2267。(青木宏文)

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