G7長崎開催記念 長崎大がきょうから国際シンポ 市民も参加可能

 世界規模の保健医療や健康、環境などに関する3つの国際シンポジウムが12、15日、長崎県長崎市で開かれる。13日からの先進7カ国(G7)保健相会合の同市開催を記念し、長崎大などが主催。市民が参加できる数少ないG7関連イベントだ。
 12日正午からは同市宝町のザ・グローバルビュー長崎で顧みられない熱帯病(NTDs)をテーマに開く。NTDsは20以上の熱帯感染症を中心とした疾患群。低所得国の貧しい地域に偏り、年16億人以上に影響を与えているとされる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生後はこれまで以上に優先順位が下がっているという。世界保健機関(WHO)の担当部長らが登壇。関係機関が「長崎宣言」発出に向けた準備を進めている。
 12日午後3時からは同市文教町の長崎大文教スカイホールで「プラネタリーヘルス」をテーマに開く。気候変動を含む地球環境と人の健康の結び付きなどについて議論を深める。
 15日午前9時からは同市坂本1丁目の長崎大医学部記念講堂で「国際保健課題の解決」をテーマに開く。世界銀行の担当者や長崎大と連携するロンドン大の研究者が保健システムなどについて基調講演する。
 参加方法や詳しいプログラムを長崎大のホームページ(https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/event/event1486.html)で紹介している。いずれも会場またはオンラインで視聴できる。

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