全国唯一の高校通信制課程 喜連川少年院で入学式

 さくら市にある少年院には全国の少年院で唯一、高校の通信制課程が置かれています。11日に入学式が行われ新入生1人が高校生活をスタートさせました。

 喜連川少年院は、宇都宮市の宇都宮高校の協力で1974年から通信制課程を置いていて今年度(2023年度)は17歳の少年1人が入学することになりました。全国に44カ所ある少年院の中で、高校の通信制課程を置いているのは、この少年院だけで保護者や法務教官が見守る中、1人だけの入学式が行われました。

 式では宇都宮高校の菅谷 毅校長が激励の言葉を送りました。これに対し、少年はこれから始まる高校生活への決意を述べました。少年は、緊張した様子で式に臨み、最後に宇都宮高校の校歌を初めて歌い、更生と勉学への誓いを新たにしていました。

 今後、少年は週に1度、宇都宮高校の教諭が少年院を訪れて行うさまざまな教科の授業を受け、レポートの提出や試験で必要な単位を取得して卒業を目指します。

 授業のほかに、高校の体育祭や文化祭への参加もカリキュラムにあるということです。

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