最初で最後の座長!? 島田珠代 芸歴35周年

35周年で初の主役を務める吉本新喜劇・島田珠代=大阪市中央区の吉本興業本社

 吉本新喜劇の島田珠代が16日から大阪・なんばグランド花月の昼間本公演で「35周年記念」として1週間単位で初主演を務める。5月は誕生日月とあって「35周年の53歳!」とダジャレを連発しながらも「私は座長なんて絶対無理な性格。周年など目立つことも嫌いで、いつも脇から出てきてチョコチョコと目立って引っ込むタイプ。これが最初で最後」と恐縮することしきり。

 間寛平GM(ゼネラルマネジャー)月例会見のゲストで登場。入室時から下品で激しいギャグを繰り出しながら現れ、居並ぶ人々を圧倒。司会のすっちー座長は「珠代姉さんは舞台でもコレですねん。出てきたら(観客の笑いを)全部持って行く。後はペンペン草も生えへん。他の者はたまらん」とあきれ気味。

 連日1日3公演をハイテンションで乗り切るパワーの源や健康法を問われ「家に帰ってからのチューハイロング缶2本。これだけを楽しみに生きてるんです」と即答。出番前の簡単ストレッチをのぞき、基本的には「私は“今日も行けるゾ”っていう思い込みだけ。体力より精神面のほうが重要なのかも」とケロリ。35年を迎えての思いを問われ「いつもギャグは垂れ流し状態なので、何の考えも組み立てもない。その時々の感覚だけ…」と天才肌の芸風をほうふつと。

 高校時代にダウンタウンの人気テレビ番組「4時ですよ~だ」の素人参加コーナーに応募して人気を博しスカウトされプロ入り。「ずっと9年目みたいな顔して生きてきたんですけど、最近道行くファンの方に“あっ、珠代姉さんだ!”と言われるようになった。以前は“珠ちゃんだぁ~”だったんだけど…」と漏らした。実生活では2度の離婚を経験し娘が1人いるが現在は独身。今、ときめく男性のタイプとして、お笑いコンビ「ロングコートダディ」堂前透(33)の名前を挙げ「すごいタイプなんです。私の前に来たら、パンティーのあたりがゼロ、ノーパン状態になる」と、自身の得意ギャグ「パンティーテックス」に引っかけ熱弁。堂前本人からは「こんな小っさい時から見てました」と、手で膝を指して言われたそう。「2度と恋なんかしない!と思っちゃう。長いことやってきたんだな、ってそういう時にズキンと実感する」と最後もオチが付いた。

新喜劇のメンバーと共に自身の公演をPRする島田珠代(左から2人目)。中央は間寛平GM、左端はすっちー座長

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