金太郎、竹取物語に登場? 物語の動物、標本で展示 那須野が原博物館

さまざまな標本を展示する企画展

 【那須塩原】絵本や小説といった物語に登場する動物などの標本を展示する企画展「ひょうほんとものがたり」が、三島5丁目の那須野が原博物館で開かれている。6月25日まで。

 「こどもの読書週間」(4月23日〜5月12日)に合わせた企画。童話「金太郎」に登場するツキノワグマや「竹取物語」に出てくるマダケなど、さまざまな標本約140点と、出典元になった本約40冊を展示している。標本と物語を一緒に紹介する趣向を取り入れ、双方興味を引きつける展示となっている。

 標本は岩石や鉱物が特に多く、約100点を展示した。中でも宮沢賢治(みやざわけんじ)の童話「貝の火」に登場するとされるオパールは、数少ない国産で有色のもの。九尾の狐(きつね)伝説にちなみ、史跡の「殺生石」付近で採取し、成分も殺生石と近い溶岩も並べた。

 家族3人で訪れていた大田原市、教員益子国芳(ましこくによし)さん(39)は「絵本などで描かれている挿絵と実物の違いが発見できて面白い」と話した。

 午前9時〜午後5時。月曜休館。入館料は一般300円。今月21日と6月11日の午前10時から展示解説を行う。各回先着20人。(問)同館0287.36.0949。

さまざまな標本を展示する企画展

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