「『大学芋』訳すのが難しかった」 京都の中学生、英語で観光地を紹介

英語で亀岡市内の見どころを紹介する観光パンフレットを手にする生徒(亀岡市馬路町・亀岡川東学園)

 英語で京都府亀岡市の見どころを紹介する観光パンフレットを、亀岡川東学園の8年生(中学2年生)23人が制作した。嵯峨野トロッコ列車や出雲大神宮といった定番スポット、保津川市民花火大会などのイベントや飲食店を、写真をふんだんに使って分かりやすく説明。観光案内所などで手にすることができ、生徒は「旅の参考に気軽に読んでほしい」と話している。

 同校は市の「魅力と特色ある学校づくり」事業で、英語に力を入れている。生徒は2022年度の2~3学期に、英語の授業で取り組んだ。

 パンフレットはA5判のカラー刷り、14ページで、観光名所は16カ所を紹介している。インターネットで情報を集め、日本語で原稿を書いて英訳した。英語教諭や外国語指導助手(ALT)にアドバイスをもらい、できるだけ平易な文章に仕上げた。寺町英一郎さん(14)は「『大学芋』など英語にはない言葉を訳すのが特に難しかった」と振り返る。見やすさにもこだわり、写真やイラストを多くして、文字の大きさはメリハリをつけた。

 3月末に400部を作製し、JR亀岡駅の観光案内所やトロッコ亀岡駅など15カ所に置き、無料で入手できる。畑若葉さん(14)は「プロがつくったパンフレットと一緒に並べてもらえてうれしい」と喜んでいる。

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