絶滅危惧「ラン」の大群落公開 高知市・牧野植物園

高知県立牧野植物園で報道陣に公開された「ガンゼキラン」=12日、高知市

 NHK連続テレビ小説「らんまん」モデルの植物学者・牧野富太郎の功績を伝える高知県立牧野植物園(高知市)で12日、環境省が「絶滅危惧2類」に指定するラン科の花「ガンゼキラン」の大群落が先行公開された。13~19日、一般公開される。

 園によると、淡い黄色のガンゼキランは、かつて県内各地の山に自生していたが、乱獲により激減した。気温や湿度など生育環境の条件が難しい。2012年から園内で植栽を始め、18年から期間限定で公開している。

 職員の矢部幸太さん(36)は「花の顔が少しずつ違うのが特徴。鉢植えでは見られない野生感や木漏れ日を楽しんでほしい」と語った。公開は午前11時~午後3時。

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