先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開催される広島市では、期間中の大規模な交通規制に伴い、多くの学校が休校となる。市立保育園も保護者に登園自粛を呼びかけ、休診日を設ける医療機関も。サミット開幕まで12日で1週間。警察車両の使用を優先するため、市営駐車場19カ所が既に閉鎖されるなど、市民生活に影響が及んでいる。
サミットは19~21日、広島市南区のグランドプリンスホテル広島を主会場に開催。広島県警は18日正午から22日にかけ、G7首脳の移動に合わせ、市中心部の一般道や県内の高速道路を通行規制する。路面電車や路線バスも運休、減便となる。
県内の小中高校や特別支援学校は、児童・生徒の通学や職員の通勤が難しくなるとして、県立で約50校、市立で約90校が休校に。80余りある広島市立保育園のうち、主会場と同じ宇品島にある園が休園となり、それ以外は登園自粛を求める。
県医師会は市民の健康が最優先と強調するが、広島市内では期間中に休診日を設けたり、受診自粛を呼びかけたりするクリニックも複数ある。