トヨタ、215万人分車情報漏れ 子会社に委託、位置データなど

トヨタ自動車本社に掲げられている旗=愛知県豊田市

 トヨタ自動車は12日、子会社トヨタコネクティッド(名古屋市)に管理を委託する車台番号や車両の位置情報といった約215万人分のデータが外部に漏えいした可能性があると発表。クラウド環境の設定ミスで情報が10年近くにわたりインターネット上で公開状態になっていた。

 外部からアクセスがあっても顧客の特定には至らず、外部による情報の二次利用や被害は確認されていないとしている。社内の点検で発覚した。

 情報が漏えいしたのは2012年1月2日~今年4月17日に「T―Connect」などの通信サービスを契約した顧客。車載端末のIDや車台番号、位置情報、時刻が13年11月6日~今年4月17日、外部から閲覧できる状態だった。

 トヨタはクラウド設定を監視するシステムを導入するなどして再発防止に取り組むという。「お客さまならびに関係の皆さまにおわび申し上げる。個人情報を取り扱う上での管理体制をより一層強化する」と説明した。

 対象顧客向けの問い合わせ先は専用コールセンターのフリーダイヤル(0120)502169。

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