子供役者、晴れ姿 小松・お旅まつり開幕

住民に見守られながら町内を練り歩く大文字町の子供役者=12日午前8時50分、小松市大文字町

  ●4年ぶり通常開催、町内練り歩き

 小松市に初夏の訪れを告げるお旅まつりが12日、3日間の日程で幕を開けた。今年は4年ぶりとなる通常開催となり、この日を待ちわびた住民らに笑顔が広がった。祭りの華となる曳山子供歌舞伎を上演する子供役者が青空の下、町内を練り歩き、晴れ姿を披露した。

 子供役者は早朝から化粧や衣装着けに取り掛かり、身支度を調えた。大文字町の子供役者5人は、役名と実名入りの看板「入山(いりやま)」を持った保護者に付き添われ、緊張した面持ちでゆっくりと歩を進めた。

 京町では五人衆を先頭に、子供役者7人が若衆と町を練り歩き、市中心部は祭りムードに包まれた。沿道では、住民や稚松小のクラスメートも駆けつけ、「すごい」「かっこいい」などと歓声が上がった。

 京町は莵橋(うはし)神社で、大文字町は本折日吉神社でそれぞれ舞台の成功を祈願した後、市役所を訪ね、宮橋勝栄市長、新田寛之市議会議長や多くの見物人に意気込みを語った。

  ●13日夜から雨

 12日の石川県内は高気圧に覆われて晴れた。金沢では正午までの最高気温が19.8度と平年をやや下回った。金沢地方気象台によると、上空の気圧の谷の影響を受け、13日は加賀、能登とも夜から一時雨となり、14日も雨が降る時間がある見込み。

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