電機大手、5社が増収増益 23年3月期、円安追い風に

電機大手8社の23年3月期連結決算

 電機大手8社の2023年3月期連結決算が12日出そろい、5社が増収増益だった。円安を追い風に海外事業での売り上げが伸び、業績を押し上げた。一方、東芝がハードディスクドライブ(HDD)市場の縮小で減益になったほか、液晶事業の不振が響いたシャープは赤字に転じ、明暗が分かれた。

 ソニーグループは売上高が前期比16.3%増の11兆5398億円で、初の10兆円超え。家庭用ゲーム機「プレイステーション5」の販売台数が1910万台と伸びた。三菱電機も北米や欧州で空調事業が好調で、売上高が最高だった。

 純利益が過去最高となったのは日立製作所と富士通の2社。日立は欧米での鉄道事業が寄与した。

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