世界最大級の花、連続開花へ 筑波植物園、5月中旬以降

15.5キロの小さい方のイモから出たショクダイオオコンニャクの芽。5月中旬から下旬に開花する見通し=茨城県つくば市(国立科学博物館提供)

 国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)は12日、世界最大級の花を咲かせる植物「ショクダイオオコンニャク」が5月中旬から6月初旬に二つ連続で開花する見通しだと発表した。めったに花が咲かない植物で、開花が続けて見られるのは非常に珍しい。

 ショクダイオオコンニャクはインドネシア・スマトラ島の熱帯雨林に生える植物。イモから発芽し、1日で20センチ以上と急速に伸びる。花は大きければ高さが3メートルを超え、悪臭を放つことでも知られる。発芽しても花が咲くとは限らず、開花に決まった周期はない。

 15.5キロと75キロの大小二つのイモを植えたところ、4月下旬に発芽した。

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