人生初“パターコーチ”も ご当地選手・福田真未が「みんなビックリ」2位スタート

30分ほどの“自宅通勤”となる試合で好スタート(撮影/高藪望)

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 初日(12日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)◇晴れ(3356人)

福田真未にとって、自宅から30分ほどのコースをプレーした回数は数え切れない。「中学3年生のときからですからね…」。記憶をたどっても正確な数字は思い出せないくらいだが、6アンダー「66」のスタートが「和白のベストスコアです!」とは言い切れる。

いつも硬く仕上がった砲台グリーンに球を止められずに悪戦苦闘するイメージが強く、前年大会の11位がベストフィニッシュ。それだけに、応援に駆けつけてくれる知人も多い地元で首位と1打差2位の好発進がうれしい。「見ていた方もビックリしているんじゃないかと思います。私もビックリですけど…」と笑った。

苦しんできたパッティングで「自信を持って打てている」(撮影/高藪望)

難しいパー3の2番で3m弱のバーディパットを沈めて流れに乗った。「厳しいパーパットもしっかりしのげた。自信を持って打てたし、要所要所で決まってくれた」とうなずくノーボギーでのプレーを支えたのは、もちろんグリーン上だ。

3週ほど前、「ずっと自己流でやってきた」パッティングについて専門家に教えを請うた。春先から短い距離が入らず、「出球がそろわなくて、怖くなってしまった」。先輩プロの紹介で見てもらったのは「まだ1回目のワンポイント(アドバイス)だけ」だが、それが見事にハマったという。

ショットのようにコーチをつけずにやってきたパッティングは、カット軌道で打つ自分のクセも自ら分かっていなかった状態だった。そのことを理解した上で「シンプルに言ったら軸をブラさない。イメージが変わりました」。初日18ホールで合計23パットにまとめた。

ショットは引き続き好調(撮影/高藪望)

「得意になりたい」と自虐節で笑わせるほどだったコースで訪れたチャンスを逃すつもりはない。「あした、しっかり食らいついていけるように」と表情を引き締めた。(福岡市東区/亀山泰宏)

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