クロツチクジラの群れを撮影 19年に新種認定、東京農大

北海道・網走港から北東約20キロの海域で、ドローンから撮影されたクロツチクジラの群れ=8日(東京農業大提供)

 2019年に新種に認定された「クロツチクジラ」の群れが泳ぐ姿を、ドローンを使って動画撮影することに成功したと、東京農業大などのチームが12日に発表した。チームは「警戒心が非常に強く、船では近づけない。真上からはっきりと撮影された映像が公開されるのは世界初と思われる」としている。

 クロツチクジラはハクジラの仲間。8日に北海道・網走港から北東約20キロの海域で、5頭や3頭の群れが海面に浮上して顔を出す様子などを捉えた。

 同じオホーツク海などに生息するツチクジラと比べると体の色が黒く、体長も一回り小さい。口や周囲の出っ張った部分も短く、こうした特徴からクロツチクジラと判断した。

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