「ロッキー4」ドルフ・ラングレン、がんで余命宣告も復活 過去のステロイド使用が原因か

『ロッキー』シリーズのイワン・ドラゴ役で知られるアクション俳優のドルフ・ラングレン(65)が、8年間にわたってがんと闘っていたという。10日、インタビュー番組『イン・デプス・ウィズ・グラハム・ベンシンガー』に出演したドルフは、初めて同病気について打ち明け、キャリアの初期にステロイドを使用した結果の可能性を認めたかたちだ。

腎臓に腫瘍が見つかり、それが肺、脊椎、肝臓、胃に転移したことで「2、3年」しか生きられないと宣告されていた。「腎臓に腫瘍が見つかり、摘出したんだ。生検の結果、がんだとわかった」「それから半年ごとにスキャンをして、毎年やって、5年くらいは問題なかった」とドルフは話す。

その後、2020年にがんが再発、腎臓と肝臓に6つの腫瘍が見つかったものの、大きすぎて外科的な摘出ができなかったことで、化学療法を開始。婚約者のエマ・クロクダル(25)はそれが一連の恐ろしい副作用に繋がったと同番組で語っている。「彼の口、手、足はひどく痛み、温かいものも冷たいものも辛いものも食べることができなくなりました」「食べ物を摂取するのに苦労したので、体重は減り続けました」

インテリアデザイナーの元妻アネット・クヴィバーグとの間に2人の娘を持つドルフは、自分が「回復の見込みのない患者」だと言われた後、おそらく死ぬという事実を受け入れ始めたという。「休んで家族と過ごす時間を増やしたほうがいいと言われたんだ」「それで『あとどのくらいか』と聞いてみると、『2、3年ぐらい』という答えだったが、声の調子でそれより少ないと思った」「間違いないと感じたよ。自分の人生を振り返り、素晴らしい人生を送ったと思う。一回で5回分の人生を生きてきたようなものだ」「だから、苦しい思いはなかった」

その後、別の医師と出会ったことで新たな治療法の可能性が開かれ、事態は好転したという。ドルフは「3カ月以内で20%から30%縮小した」と続けた。そして2022年末までに約「90%」縮小し、外科的切除が可能になったそうだ。

ドルフは、悪夢のような闘病により「人生への感謝が深まり、生きていて幸運だったと感じている」と語った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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