参院予算委の質問通告時間 49分前倒しも業務時間内収まらず 河野国家公務員制度担当相「引き続き協力を」

河野太郎氏(資料写真)

 河野太郎国家公務員制度担当相(衆院15区)は12日の閣議後のオンライン会見で、参院予算委員会での議員からの質問通告が出そろった時間を調べた結果、開会中の通常国会は2022年の臨時国会に比べて平均約50分前倒しとなったことを明らかにした。

 内閣人事局のまとめ(4月10日時点)によると、参院予算委で全ての質問が出そろったのは土日・祝日を除いて平均で質疑前日の午後6時24分だった。昨年の臨時国会における同委員会で全ての質問が出そろったのは同7時13分で、49分の前倒しとなった。

 河野氏は「霞が関(の官僚)からは『全体的に質問通告の時間が早くなっているという実感がある』との声が上がっている」と評価する一方、最終的な質問通告の平均時間が前倒しとなっても業務時間外であることを指摘。働き方改革を推進する立場から「フレックスタイムやテレワークを選ぶのに業務の予見性がないとやりづらいという声も出ている」として、答弁が業務時間内に作成できるよう「引き続き立法府(国会)には協力をお願いしたい」と述べた。

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