中国、拘束邦人と対面面会認めず 大使館員とモニター越し

 【北京共同】中国北京市でアステラス製薬の日本人男性社員がスパイ容疑で拘束された事件で、中国側が新型コロナ対策を理由に、領事面会をモニター越しで行っていたことが、12日分かった。日本側が求めた対面での面会を認めなかった。日中関係筋が明らかにした。在中国日本大使館は11日に2度目の領事面会を実施したが、初回に続きモニター越しだった。

 日本側は、モニター越しでは意思の疎通が制約されると懸念。新型コロナ流行が中国でも落ち着き、対策緩和を踏まえ、対面での面会を求めている。

 日中関係筋によると、日本大使館員は11日、北京市内の収容施設の一室で、モニター越しに男性と面会した。

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