宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、今年中にも予定される古川聡飛行士(59)の国際宇宙ステーション長期滞在に向け、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で行った訓練の様子を公開した。古川氏は、昨年明らかになった医学実験の不正問題で責任者として戒告の懲戒処分を受けた。
古川氏は訓練後の記者会見で、信頼回復に向け「しっかり訓練を積むことで、着実に仕事ができることを示したい」と述べた。
訓練は、実験棟「きぼう」で「エアロック」と呼ばれる出入り口を通じて装置を宇宙空間に出す作業を想定。古川氏はエアロックから出てきた電動のテーブルに装置の模型を取り付け、エアロックに戻す操作を行った。