米『MTV』のニュース制作部門であるMTVニュースが、36年の歴史に幕を下ろす。親会社のグローバル・パラマウントは、配信サービスのショウタイムとMTVエンターテイメント・スタジオとの合併に向けたリストラで労働力を25%解雇することを発表。1987年に1番組として始まったMTVニュースが業務を廃止することも明らかになった。
ハリウッド・リポーターによると、ショウタイム/MTVエンターテイメント・スタジオとパラマウント・メディア・ネットワークのクリス・マッカーシー社長が、社内連絡の中で、現在の経済状況を踏まえ、米国内の社員の25%を解雇することを発表したという。
MTVニュースは1987年、元ローリングストーン誌の編集長カート・ローダーを迎え放送開始した『ザ・ウィーク・イン・ロック』が若い視聴者の間で人気となり、その後音楽や政治をテーマとして様々な番組が制作された。1992年には、当時米大統領候補だったジョージ・H・W・ブッシュとビル・クリントン、ロス・ペローが、若い有権者に呼びかけるためにインタビューに同意。観客の1人がクリントン氏に「(下着は)ボクサーですか、ブリーフですか?」と質問したことは有名だ。
また1994年には、番組を中断して、ニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンの訃報を伝えた。その後2000年代後半にはインターネットの普及により人気が衰え、2017年には動画などに焦点を当てるため多くのスタッフが解雇されていた。
(BANG Media International/よろず~ニュース)