米大統領、広島へ17日出発 訪日変更なしと報道官

9日、米ワシントンで、取材に応じるバイデン大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】ジャンピエール米大統領報道官は12日の記者会見で、バイデン大統領が19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)出席のため、17日に米国を出発すると発表した。妻ジル夫人も広島入りする。政府債務の上限引き上げを巡る野党共和党との協議が難航しているが、ジャンピエール氏は現時点では訪問予定に変更はないとした。

 バイデン氏は10日、訪日せずに共和党との交渉を続けることも選択肢だとし、その場合はサミットにオンラインで出席する可能性があるとしていた。協議がまとまらなければ、6月1日にも米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがある。

 国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は12日のオンライン記者会見で「重要な外遊であり、大統領は楽しみにしている」と述べた。

 デフォルトの危機が迫っていることについては「米国の安全保障にとって有害だ。米国が信頼できないと言いたくてたまらないロシアや中国に最悪のメッセージを送ることになる」と懸念を示した。

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