ツイッター運営CEO交代 マスク氏後任にNBC幹部

米サンフランシスコのオフィスに掲げられたツイッターのロゴ(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米ツイッター運営会社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日、自身の後任CEOとして米メディア大手NBCユニバーサルの広告担当幹部だったリンダ・ヤッカリーノ氏が就任すると発表した。マスク氏がツイッターで明らかにし、自身は会長と最高技術責任者(CTO)を務めると説明している。

 マスク氏がツイッターを昨年買収後、投稿規制を緩和したことによる人種差別的な投稿やデマの拡散が問題化し、広告主が離反するなどの混乱が起きていた。広告事業に明るいヤッカリーノ氏のCEO起用で立て直しを図るとみられる。

 マスク氏は「ヤッカリーノ氏が主に事業運営を担当し、私は製品設計と新技術に注力する」と表明。ツイッターを、決済機能などを持つスーパーアプリ化することに改めて意欲を示した。

 マスク氏は昨年12月、自身の進退を問うツイッター投票を実施し、辞任への賛成が過半数を占めた。この結果を受け、後任が見つかり次第辞任すると表明していた。

マスク氏の後任CEOに決まったヤッカリーノ氏=2015年、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

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