女性に人気で興行収入百億円超 劇場版「コナン」26作で初

アニメ映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の上映館に掲げられた看板=4月、東京都新宿区

 人気ミステリー漫画が原作のアニメ映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の国内興行収入が、シリーズ26作目で初めて100億円を超えた。1997年から続く劇場版は2010年代に成績が急伸。若い女性の人気が顕著で、最新作は4月14日の公開から24日間での記録達成。識者からは「国民的映画」になりつつあるとの声も上がる。

 大型連休中に東京都新宿区の映画館を訪れると、「コナン」のスクリーンは老若男女で満席。ファンの友人に誘われて来たという会社員の女性(28)は「FBI(米連邦捜査局)なども絡みスケールが大きい。多様な登場人物も魅力的で、さかのぼって漫画やアニメを見たくなる」と話した。

 最新作の舞台は、世界中の警察の防犯カメラをつなぐための施設が近海に新設された東京・八丈島。旅行に来ていた主人公の江戸川コナンらと、システムの悪用をたくらむ「黒ずくめの組織」の対決を軸に、その行方を追うFBIや、組織に潜入する日本の公安警察の捜査員らの思惑が絡まる。

映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」より(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会)

© 一般社団法人共同通信社