スノボ大回転、五輪出場へ一歩 川崎遥さん、15歳以下全国V

着実に結果を重ね、世界での活躍を見据える川崎遥さん

 スノーボードのアルペン競技で、盛岡市の中学生が実績を重ねている。厨川中2年の川崎遥さんは昨季、JSBA全日本スノーボード選手権大会の大回転女子15歳以下の部で優勝。初挑戦のプロアマオープンでは、最年少ながら6位に食い込んだ。五輪出場を夢見る若きスノーボーダーは結果を自信に変え、さらなる競技力の向上へ意欲を高めている。

 川崎さんが主戦場とする大回転競技は、斜面に設置した旗門を滑り抜ける速さを競う。長野県で3月に開かれた同大会では、地区予選を勝ち上がった出場7選手の頂点に立った。プロを含む全国区の年上選手に囲まれた大会でも堂々のパフォーマンスを披露し、自信を深めた。

 レベルの高い大会で実績を積むことは、世界の舞台に近づく一歩。そのため「異なる環境でも安定した滑りができるようになりたい」と、来季は県外転戦を増やす意向だ。その先に描くのは、五輪の表彰台に立つ自身の姿。全面支援を受ける家族に感謝し「競技を楽しみ、活躍することで恩返しができたらいい」と夢への階段を一歩ずつ、上っていく。

© 株式会社岩手日報社