
【ワシントン共同】米議会予算局(CBO)は12日、連邦政府の債務上限を引き上げなければ、6月前半に米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る「重大なリスクがある」と発表した。米財務省は6月1日にもデフォルトの恐れがあるとしており、緊急性を改めて裏付けた。正確な時期や影響は不透明で、5月中は判明しないとも指摘した。
CBOは超党派の中立的な立場で経済分析を担う。2月時点では債務上限を引き上げなければ7~9月にデフォルトに陥るとの見通しを示していた。新たなデータに基づいて試算を更新した。
バイデン大統領と野党共和党のマッカーシー下院議長らは来週、債務上限問題を巡って再協議する予定。