ロシア選手が優勝「うれしい」 世界柔道、中立で参加

柔道の世界選手権でAINとして出場した男子100キロ級を制し、ガッツポーズで喜ぶロシアのアルマン・アダミアン=12日、ドーハ(共同)

 【ドーハ共同】ドーハで行われている柔道の世界選手権で12日、個人の中立選手(AIN)で出場したロシアのアルマン・アダミアンが男子100キロ級で優勝した。AINとしては今大会初メダル。ロシアの国名や国旗、国歌を使えない立場での制覇にも「落ち込むことはない。金メダルでとてもうれしい」と素直に喜んだ。

 ウクライナ侵攻によりロシアとベラルーシの選手は国際大会から除外されてきたが、国際柔道連盟(IJF)は4月に中立の立場などの条件付きで復帰を許可。アダミアンが決勝を制すると観客からの温かい拍手に包まれた。表彰式では今回の大会旗が掲げられ、IJF賛歌が流れた。

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