未知の海洋生物探査プロジェクトを立ち上げ 日本財団

 海の問題解決に長年取り組んできた日本財団はこのほど、海の環境保全に取り組むイギリスの財団と連携し未知の海洋生物を探査するプロジェクトを立ち上げたと発表しました。

 4月27日にイギリスで行われた会見では、日本財団の笹川陽平会長がネクトン財団のルパート・グレイ会長と手を取り、国際的な未知の海洋生物探査プロジェクト「オーシャン・センサス」の立ち上げを発表しました。

 ホットスポットと呼ばれる海洋生物の種類が豊富な場所を深海まで探査し、最初の10年で少なくとも10万種類の新種の発見を目指します。

 日本では2024年以降に潜水艇での調査が予定されています。

 採取されたサンプルはオックスフォード大学など、世界中に設置される予定の生物多様性センターで解析されます。

 解析された情報は科学者のみならず一般市民など、誰もが自由に閲覧することが可能となる予定で環境変化の予測や新しい医療、バイオテクノロジーに至るまでさまざまな分野への貢献を目指しています。

© 株式会社とちぎテレビ