処理水視察、4日間実施へ 日韓局長級協議で合意

東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、現地視察の日程などを調整した日韓の外務省局長級協議=12日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国外務省は13日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡る韓国の専門家らの現地視察について、4日間の日程で実施すると明らかにした。訪日は今月下旬の予定。視察内容の詳細についてさらに詰めの協議を行うとしている。日韓の外務省局長級協議が12日午後にソウルで開かれ、現地視察の計画を13日未明まで調整していた。

 国務調整室の朴購然第1次長は協議に先立つ記者会見で「視察団の活動は最低2日間になるだろう」との見方を示していたが、視察の範囲など韓国側の要望で4日間の派遣が認められたとみられる。現地では浄化から放流までの流れ、放射性物質の分析方法などを確認する考え。

処理水の濃度を均一化し、確認する設備=2022年8月、東京電力福島第1原発

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