外国人捕虜の追悼碑で祈り 長崎で被爆、遺族が来日

追悼記念碑を除幕するオランダ人元捕虜の遺族や関係者ら=13日午前、長崎市

 第2次大戦中、長崎市幸町にあった「福岡俘虜収容所第14分所」に収容され、長崎原爆や病気で亡くなった外国人捕虜を追悼しようと、オランダ人元捕虜の遺族らが13日、長崎原爆資料館前に建立された追悼記念碑を訪れ、除幕式を開いた。遺族のほか、在日オランダ大使館関係者ら約60人が参列し、黙とうをささげた。

 激しい雨が降る中で、元オランダ人捕虜の息子のロブ・シュカウテンさんは感謝の意を述べ「父は戦争のトラウマを抱えて余生を過ごした。世界の指導者には平和、自由、友情のために立ち上がってほしい」と訴えた。

 2021年5月にも除幕式が開かれたが、コロナの影響で遺族の来日はかなわなかった。

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