研究環境の軍事的利用懸念 G7科技相会合

G7科技相会合が閉幕し、記者会見する高市科技相=13日午後、仙台市

 先進7カ国(G7)科学技術相会合は13日、ロシアのウクライナ侵攻を非難した上で「一部の行為者が開かれた研究環境を不当に利用し、軍事的な目的のために流用しようとする可能性があるとの懸念を共有する」との共同声明を発表した。

 会合は12、13の両日に開催。12日は、研究の自由を尊重する一方で、安全保障に関わる重要情報をどう保護するかといった「研究セキュリティー」の問題を中心に議論。13日には、宇宙空間に大量に漂い、人工衛星や飛行士に衝突する危険性がある宇宙ごみの低減策や、地球温暖化の影響を受けやすいとされる北極の海洋観測の強化などについて意見交換した。

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