性被害者を現職警官が支援、愛知 事件化が進む利点、抵抗感も

性被害を受けた女性(手前)の相談を受ける小島佐代子警部補(左)と川口由香里看護師長=4月、愛知県一宮市の「ハートフルステーション・あいち」

 性被害の相談を受け付ける各地の「ワンストップ支援センター」。通常は研修を受けた民間の支援員が相談に応じるが、愛知だけは現役の警察官が被害者の支援に当たっている。事件化が円滑に進むという利点がある一方で、警察官との接触に抵抗感を覚える被害者も多く「柔らかい」イメージ作りへの模索が続く。

 ワンストップ支援センターは、性被害に遭った人に対し、心理的ケアや性感染症検査などの支援を1カ所で提供する施設。各都道府県に1カ所以上設置されている。愛知県では2010年に県警が「ハートフルステーション・あいち」を一宮市に開設した。

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