銀行で80代女性、焦った様子でお金引き出そうと…千葉銀行員ら、事情聞き通報 詐欺被害防止し感謝状 東金署

感謝状を贈呈された笹倉さん(前列左から4人目)と高知尾さん(前列中央)=東金署

 千葉県警東金署(長嶋剛署長)は、電話de詐欺被害を防止したとして、千葉銀行東金支店(東金市)の支店長代理、笹倉英二さん(48)とキャリアアシスタントの高知尾純子さん(51)に感謝状を贈った。

 同署などによると、4月7日午後、市内の80代女性が同支店を訪れ、焦った様子で約230万円を引き出そうとしたため、笹倉さんと高知尾さんが事情を聞いた。女性は息子を名乗る男から「かばんをなくしたから会社のお金を立て替えてほしい。銀行にはリフォーム代金と言って引き落としてほしい」との電話があったと話したことから、電話de詐欺を疑い東金駅前交番に通報した。

 笹倉さんは「大切な顧客の資産を守れたことを評価してもらった」。高知尾さんは「詐欺を阻止できてうれしい」と語った。

 同署生活安全課によると、管内(東金市、大網白里市、九十九里町)の今年1~4月の電話de詐欺発生は3件(前年同期比2件増)、被害金額は460万円(同200万円増)だった。

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