茨城・牛久の強盗致死事件 母親と県警、情報提供呼びかけ 23年前発生

情報提供を呼びかける藤井大樹さんの母、康子さん(右)=守谷市大柏

茨城県牛久市のスーパーで2000年5月、藤井大樹さん=当時(17)=が死亡した強盗致死事件で、母親の康子さん(65)が藤井さんの命日に当たる13日、同県守谷市大柏の常磐自動車道上り線守谷サービスエリア(SA)で、犯人逮捕につながる情報提供を求めた。

県警捜査1課や竜ケ崎署、警察学校の初任科生の計約40人も参加し、事件の重要参考人が映った防犯カメラ画像のプラカードを掲げて情報提供を呼びかけた。

事件は00年5月4日午前0時半ごろ、牛久市中央3丁目のスーパー「マルヤ」駐車場近くで発生。藤井さんは、男4人から暴行を受け、財布から現金数千円を奪われ、発生から9日後に死亡した。

藤井さんの仏壇前でその日の出来事を毎日話しているという康子さんは、「事件が忘れ去られてしまうのが怖い」と語り、同SA利用者に「事件のことで何かご存じでしたら情報提供をお願いします」と訴えた。

事件は発生から23年が過ぎたが、犯人逮捕につながる有力な情報は得られていない。県警はホームページや動画投稿サイト「ユーチューブ」で、重要参考人とされる男4人の動画を公開している。

情報提供は同課TEL029(301)0110、竜ケ崎署TEL0297(62)0110。

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