青葉茂る高原 蒜山三座が山開き 真庭、観光関係者ら安全祈願

山開きした中蒜山の山頂を目指す登山者

 真庭市と鳥取県境に連なる蒜山三座が13日、山開きした。青葉が茂る高原は夏山シーズンを迎え、早速愛好者らが山頂を目指した。

 時折雨粒を落とす曇り空の下、朝から登山服姿の中高年や若者が入山。山腹を流れる小川のせせらぎや鳥の鳴き声に耳を澄ませながら、豊かな新緑の中を歩いていた。

 知人と中蒜山(1123メートル)に登った会社員(59)=鳥取県倉吉市=は「景色や足場が変化に富んでいて楽しい。今年は三座の縦走にも挑戦する」と意気込んでいた。

 中蒜山の麓にある塩釜石彫公園(真庭市蒜山下福田)では山開きの神事もあり、観光関係者ら15人が登山者の安全を祈った。

 蒜山観光協会は11月下旬までに例年並みの約5万人の人出を見込む。石賀幹浩会長は「新型コロナウイルスの『5類』移行でアウトドアもさらににぎわっている。素晴らしい思い出を持ち帰ってほしい」と話した。

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