二人三脚で半世紀 120組を祝福 「金婚夫婦の集い」津山会場

 第25回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)津山会場が13日、津山市新魚町のベルフォーレ津山で開かれた。岡山県北を中心に参加した120組が二人三脚で歩んだ半世紀を振り返り、節目を喜び合った。

 夫婦が結ばれたのは、高度経済成長期の後半で、第2次ベビーブームが到来した1973(昭和48)年。第4次中東戦争によるオイルショックが生活に影を落としたが、県内では72年の山陽新幹線岡山開業効果が続き、百貨店やホテルのオープンが相次いだ。

 式典では、日下知章山陽新聞社専務取締役が「今日の日本の繁栄と平和を築かれたのは皆さまの世代。末永くお元気で活躍され、持続的な地域づくりにお力を貸してほしい」と祝福。津山市の谷口圭三市長もお祝いに駆け付けた。

 参加者を代表し、津山高校長などを歴任した甲田春男さん(76)、明子さん(73)夫妻=同市=が登壇。祝辞状と記念品を受け取り、春男さんが「山あり谷ありではあったが、健康に金婚を迎えられ大変ありがたい。世界各地では現在も激しい戦いが行われているが、日本社会の平和に感謝し、日々を送りたい」と謝辞を述べた。

 会場では岡山フィルハーモニック管弦楽団が「わたしの彼は左きき」「神田川」など思い出の流行歌を演奏。半世紀のニュースや世相を振り返る「共に歩んで50年」の上映、民謡歌手田中みずほさんのステージが晴れの日を盛り上げた。

 集いは山陽新聞社の創刊120周年を記念して始まった地域貢献事業。参加者には記念品が贈られ、会場で撮影した記念写真と祝辞状が後日届けられる。

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