陸上自衛隊での性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん（23）が13日、東京都内で開かれた自叙伝の出版記念トークショーに参加し「心が折れながらも立ち向かってきた」として、同じ苦しみを持つ人に向け「小さな声でもいい。声を上げることで少しでも良くしていけると考えています」と話した。いずれは声を上げなくてもいい社会になることを望んでいるという。
司会から「自衛隊は変わったか」と問われ「組織はすぐには変わらないが、少しずつ変わっていくと思う」と答えた五ノ井さん。「知らないうちに相手を傷つけていないかどうか考えてほしい。声を上げた人を守って解決に導く環境が大事だ」と訴えた。
