岡山県と県看護協会は、看護週間最終日の13日、本年度の看護大会を県医師会館(岡山市北区駅元町)で開いた。活動報告や講談を通じて、看護学生や市民ら約230人が「看護の心」への思いを新たにした。
活動報告では、津山中央看護専門学校(津山市)専任教員で看護師の松本圭古さん(52)が登壇。ケニアやハンガリーなど5カ国での経験を写真を交えて説明した。
イスラム教国・パキスタンで水害被災地の避難所を巡回した際、戒律によりアルコールや生物由来の成分が入った薬剤を使えない患者がいるなど、配慮が必要だったケースを紹介。「海外での医療支援では宗教や民族、歴史といった異文化についても知っておくことが重要」と強調した。
てんかんを抱えながら「講談看護師」として活動する加納塩梅さん(73)=千葉県=は近代看護の創始者・ナイチンゲールの生きざまについて語った。