鎌倉出身のチア柏木さん、夏にNBA挑戦 「熱狂つくる」

NBAのチアダンサーに挑戦する柏木さん(本人提供)

 プロのチアリーダーチーム「東京ガールズ」に所属する鎌倉市出身の柏木舞波さん(25)が今夏、米プロバスケットボールNBAのチアリーダーに挑戦する。青春時代に初めて訪れた地は「予期しない熱狂が起こる場所だった。私がそういう瞬間をつくりたい」。大手企業の社員として勤務する傍ら、夢に向かって語学やダンスの鍛錬に励んでいる。

 東京ガールズは女性12人で構成され、バスケットボールの試合や企業イベントなどで活躍している。週2回、3~5時間ほどの練習に加え、早朝にジムで鍛えたり、夜はダンスレッスンを受けている。

 「好きなことを続けられるのは恵まれている。メンバーはライバルであり仲間。仕事とは別の感情を持てた」と柏木さん。ひたむきに走り続け、気付けばチーム内でベテランの在籍5年目を迎えていた。

 「じっとしていられない子だった」という4歳の頃、母・泉さん(65)に連れられてダンスを習い始めた。NBAを初観戦したのは中学校を卒業間近の春休み。泉さんとの米国旅行で「ブルックリン・ネッツ」の本拠地、ニューヨークのバークレイズ・センターを訪れた。すり鉢状の大アリーナに「落ちるんじゃないか」と驚かされ、地鳴りのような大興奮の応援には「すごいエネルギーが集まる場所」と感動しきりだったという。

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