神奈川の中学生ペア、エアロビック競技で世界一 さらなる普及へ期待

ミックスペアで初優勝した長橋さん(左)と山本さん=4月23日、東京都の大田区総合体育館

 有酸素運動のエアロビクスに由来し、音楽に合わせてステップやジャンプなど多彩な動きを繰り出す「エアロビック競技」。主に欧州やアジアで人気とされる中、日本も世界大会でメダルを獲得してきた。4月に東京都内で行われた世界大会では県内の中学生の男女ペアが優勝。幅広い年代のアスリートが活躍しており、さらなる普及が期待される。

 同22、23の両日に開催された「スズキワールドカップ」には世界18の国と地域から約150人が出場した。日本選手団41人のうち県勢選手は10人。そのうち12~14歳の部門で長橋奏星さん(13)と山本瑠菜さん(12)のペアが悲願の世界一に輝いた。

 バランスの取れたコンビ技で高得点をマークし、長橋さんは「不安だったけど、挑戦して良かった」。山本さんも「悔いの残らないように思いっきり演技した」と笑顔を見せた。

 同大会は1990年から続く世界最高峰の大会の一つ。三つの年代に分かれ、主に男女シングル、ミックスペア、トリオ、グループの部門で競う。演技時間は1分20秒前後。「エレメント」と呼ばれる技を盛り込み、その難度や正確さ、個性などの観点で審査される。

 横浜市金沢区出身の長橋さんと茅ケ崎市出身の山本さんは違うクラブに在籍。長橋さんが通う「FFK YOKOHAMA」(横浜市金沢区)の根岸葉子代表(56)の勧めで昨年の4月にペアを結成した。今は週1日のペースで練習を重ねつつ、家族ぐるみで食事に行くなどして息を合わせてきた。

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