田村淳、タイム誌が岸田首相インタビュー記事に釣り見出使用で「見張っとかないと」

13日放送の『ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB』(文化放送)で、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、「釣り見出し」または「釣りタイトル」ともいわれる、ニュースなどの大げさな見出しについて語った。

番組の「今週の気になるニュース」のコーナーで、アメリカの雑誌「タイム」が、岸田文雄首相へインタビューした特集記事の見出しを「岸田総理大臣は、平和主義だった日本を軍事大国に変える」から「岸田総理大臣は、平和主義だった日本に国際舞台でより積極的な役割を持たせようとしている」に変更した件について扱った。

同誌が見出しを変更した理由については、日本の外務省が「見出しと内容があまりに違う」と指摘したことが影響しているとみられている。この件について淳は「どう考えても、『岸田首相が平和主義日本を軍事大国へ』って見出しは、『そんなことあるかよ』って日本人なら思いますしね」と話し、文筆家の古谷経衡氏も「しかも中身読んでも変わった見出しの方が正しいという」と語った。

さらに淳が「『タイム』は、変えたことに関しての謝罪とかはないんですか?」と聞くと古谷氏は「それはないです、自主的に変えたということで。編集権ですから」と返した。なお、「タイム」は見出し変更の理由を「さまざまな理由でウェブ版のタイトルや記事は更新することがある」としている。

古谷氏はかつてweb媒体だけではなく、紙媒体の雑誌でもこうした釣り見出しにされたことがあるそう。また、淳も自身のYouTubeチャンネルで、釣り見出しのせいで誹謗中傷を受けたことがあるということで、「こうやって見張っとかないと。どこでどういう風にアナウンスされるか分からないからね、怖いですよね」と話し、古谷氏も「外国も、こういう伝統的な雑誌でも釣りタイトルみたいなのするんだなって」と返した。

釣り見出しが使われる背景には、出版物の部数低下などもあるのではと淳が話すと、古谷氏は「『タイム』って、昔400万部で、今170万部くらいですよね。本当に減ってる。だからってセンセーショナルなのはやめた方がいい」と、部数が減ったからと、注目を集めるために大げさに報じるのは問題だと指摘。淳も「確かに、強く同意いたします」と答えたのだった。

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