10頭の「お母さんパンダ」に贈り物 母の日に白浜のアドベンチャーワールド

母の日のプレゼントのタケノコをほおばる「良浜」(14日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)

 和歌山県白浜町のレジャー施設アドベンチャーワールドは「母の日」の14日、計10頭の子どもを産み、育てたジャイアントパンダの母親「良浜(らうひん)」に、ニンジンで作ったカーネーションや竹で「いつもありがとう」と書いた雪山などを贈った。

 良浜は2000年9月6日にアドベンチャーワールドで生まれた初めてのパンダ。08年には、日本生まれのパンダとして初めて国内で子どもを出産した。08年から計7回の出産で、双子3組を含む計10頭を育てた。体重は104キロ(4月28日時点)。

 良浜への感謝を込めて、飼育スタッフらが開園前に大好物のタケノコや、カーネーションの花の形に切ったニンジンをプレゼント。メッセージを書いた雪山には、10頭の子どもたちに見立ててタケノコで作ったパンダの顔もあしらった。良浜はくつろいだ様子で、座ってタケノコをほおばっていた。

 飼育スタッフの品川友花さんは「良浜はたくさんの命をつないでくれており、『たくさんの幸せをありがとう』という感謝の気持ちを込めた」と話していた。

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