タイ総選挙、投票始まる 野党先行、親軍勢力に審判

タイ下院総選挙、首都バンコクの投票所で票を投じる有権者=14日(ロイター=共同)

 【バンコク共同】タイで14日、下院総選挙の投票が始まった。即日開票され、夜にも大勢が判明する見通し。最新の世論調査ではタクシン元首相派の最大野党「タイ貢献党」が4割の支持を固めて優位を保ち、王室改革などを訴える革新系の「前進党」が追う。クーデターで実権を握った親軍勢力に国民の審判が下る。

 プラユット首相は2014年に陸軍司令官としてクーデターを主導。19年の民政移管後も政権の座にあり続けてきた。貢献党の政権奪還で民主化が進展するか、親軍勢力による政権が継続するのかが最大の焦点となる。

12日、タイの首都バンコク近郊で開かれた「タイ貢献党」の集会で歓迎を受けるペートンタン氏(共同)
11日、タイ南部ナコンシータマラートで支持を訴えるプラユット首相(共同)
タイの下院総選挙で投票する市民=14日、バンコク(共同)

© 一般社団法人共同通信社