郷愁誘う鉄道旅 智頭、那岐駅に停車 因美線臨時列車「みまさかスローライフ列車」

ノスタルジックな色味が特徴の臨時列車「みまさかスローライフ列車」=13日、智頭町大背のJR那岐駅

 淡いクリーム色の車体に赤いラインが入ったJR因美線の臨時列車「みまさかスローライフ列車」が13日、津山-智頭駅間を往復走行した。延べ約260人の乗客がノスタルジックな列車に揺られ、鉄道旅を楽しんだ。14日も運行する。

 JR西日本とみまさかローカル鉄道観光実行委(事務局・津山市観光協会)が連携し、利用促進や魅力発信のために2007年から毎年春と秋に臨時運転している。コロナ禍で20、21年は運休したが22年から再開。今回は因美線全線開業90周年記念として、特別なヘッドマークも装着された。

 岡山県の津山駅を発着点に、高野、美作滝尾、美作加茂、美作河井、鳥取県の那岐、智頭の7駅を巡った。各停車駅では特別展示や地元品の販売、鉄道遺構の見学イベントがあった。

 このうち那岐駅では、平井伸治知事や矢部整智頭町副町長、地元の観光関係者らがお出迎え。乗客は柿の葉ずしやらっきょうなど名産品の買い物を楽しんだ。

 津山駅から乗車した津山市の中学1年、青木律さん(12)は「この列車に乗るのは5回目。車窓から見る自然の景色と乗り心地が最高だった」と満足そうに話した。(松本妙子)

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