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ゴールデンウィークの晴れた日。「友の会」の手続きのために「到津の森公園」を訪問しました。
新しくなった到津の森の南エントランス含めて見学してきましたので、その様子をレポートします。
広く開放的で明るくなった南ゲート
公園の南エントランスは以前あったフェンスも無くなり、到津の森公園と書かれた立派なオブジェが出来ていました。公園前のバス停も風景と馴染むような動物たちがたくさん描かれたかわいい屋根付きに。キリンの画が描かれたエレベーターも設置され、バリアフリー化されていて以前よりずっと明るくなったと感じます。
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また、南ゲートの入口付近にスターバックスが開店したのも雰囲気を大きく変えているようで、周辺の賑わいスポットとなっていました。
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新しくできた南口のゲートは入口が広く取られ、混雑時にもスムーズに入場できそうです。
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幅広い年齢の来園者に対応して休憩スペースが拡充
新しい入場口「森の案内所」の前は広場となっていて、芝生の中に休憩できるスペースが設けられていました。
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ちょうどゴールデンウィークで駐車場も満車、多くの人で賑わっていましたが、休憩できる椅子やテーブル、シートを敷いて家族で楽しめる場所が大幅に増えているような印象を受けました。
旧ゲートへの上がり口付近には日付の入ったカワイイ記念撮影スポットも完備されていました。段差を利用しているので小さい子どもから大人まで大勢でもひな壇で写真を撮ることができますね。
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以前使われていたゲートはそのまま通路として使われています。
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旧南ゲート付近
レッサーパンダの屋外運動施設など
管理センターの屋上から見た「郷土の水辺エリア」は5月の暖かい陽気の中で、新緑に覆われて瑞々しく見えました。
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管理センター屋上から見た姿見の池とバードゲージ
到津遊園時代からあるバードゲージですが、残念ながら現在は鳥インフルエンザ対策のため、鳥たちは別々の場所に隔離されているようです。
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北ゲート付近にはレッサーパンダの屋外運動施設が新設されていました。
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人気者のレッサーパンダも見る機会が増えるかもしれませんね。
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価値ある伝統は引き継がれ残される
昭和11(1936)年に建設された子どもホールは変わることなく、当時のモダニズムを色濃く残していました。
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外観だけでなく、内装もどこか懐かしい昭和の粋を感じます。
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今ではレトロと言われるのでしょうか。子どもホール全体が船のような形をしていて、子どもたちはその船に乗って多くを学んで巣立っていく。伝統ある「林間学校」にふさわしいホールだと思います。
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踊り場には平成25(2013)年に北九州市制50周年記念事業として「北九州市左官業協同組合」の皆さんによって製作された「左官仕上げ」による到津の森公園のモニュメントがありました。
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未来の動物園の話
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到津遊園時代から50年もの間、園に尽力した岩野園長の退任記念講演会と、贈られた似顔絵
令和4(2022)年3月末で退任した岩野園長は同年3月26日、北九州パレスで行われた退任記念講演会の中で「僕は未来の話がしたい」と話していました。未来の動物園の話。
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動物園の職員による手作り感あふれる看板
「未来の動物園は動物が居なくてもいいじゃないか、僕は動物たちに幸せに暮らしてもらいたい」。そんな風に話していました。野生動物の暮らす環境も厳しくなる中、人間はもっと動物の事を知って歩み寄ってほしいと。長年動物とともに生きてきた岩野園長ならではの言葉だなと思い、耳を傾けていました。
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その言葉が引き継がれているかのように以前「きばたん(白いオウム)」が居た管理センター屋上からのデッキのケージに鳥の姿はなく、『この場所は人には目につきやすいけれど、鳥たちにはあまりよい環境ではないので移動しました』とありました。
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動物との触れ合いチャンスが一目でわかるイベントボード
到津の森公園では、年に多くのイベントが催されていますが、現在開催されている箱﨑誠氏のえんぴつ画を鑑賞すると、そこに動物はいなくても動物の細部やしぐさなどを知ることができると思いました。
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しかしまた一方で、今いる500頭もの動物たちと触れ合い、観察することもその後に地球や動物の事を考える大きなきっかけにもなると思います。
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到津の森公園ではスマートフォンで利用できる多言語対応の「フリーオーディオガイダンス」が用意されています。
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また、令和5年4月1日から令和6年3月31日までの1年間、福岡県の子ども美術館・博物館無料鑑賞事業の一環として、到津の森公園も中学生までの児童生徒は入園料が無料となっています。
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四季折々の花々も見どころのひとつ
到津の森公園は動物だけでなく高低差のある敷地に四季の花が咲いているのをそぞろ歩きするのも楽しい場所です。今の季節はちょうど赤・白・ピンクと色とりどりのシャクナゲの花が咲いていました。
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シャクナゲの花が見ごろ
「自然の中で季節は巡る。いつも同じ顔でなく四季性があり来るたびに発見があり楽しみがある。そんな四季性の再現が動物園で継続してされているのはここしかない。市民は知らないかもしれないが他所の動物園や関係者がみたとき『ここは緑が沢山ありますね』と言われる。自然は継続する。だからそこに行けば新たな発見や楽しみがあればリピーターとなる」。
岩野園長は講演の中でそのようにも話していました。
季節の中で変わるもの。時代の中で変わるもの、変わらないもの。リニューアルされた到津の森公園は大事な市民の遺産だと改めて感じました。
※2023年5月14日現在の情報です
(ライター・いるかいる)