信楽鉄道事故、32年で法要 犠牲42人へ黙とう、滋賀

信楽高原鉄道事故の追悼法要で、手を合わせる信楽高原鉄道の正木仙治郎社長(手前)とJR西日本の長谷川一明社長=14日午前、滋賀県甲賀市

 滋賀県甲賀市(旧信楽町)で信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が衝突して42人が死亡、600人以上が負傷した事故から32年となった14日、現場近くの慰霊碑前で犠牲者の追悼法要が営まれた。

 鉄道2社が主催。滋賀県の三日月大造知事やSKRの正木仙治郎社長、JR西の長谷川一明社長らが黙とうし、慰霊碑に花を供えた。発生時刻の午前10時35分ごろにはSKRの列車が汽笛を鳴らして現場を通過した。

 終了後、正木社長は「追悼法要を通して安全の大切さを確認していきたい」と語った。長谷川社長も「大きな事故を起こしてしまい、おわび申し上げたい。これまでの取り組みを改めて検証したい」と述べた。

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