「考えた人ヤバいな」 スマホ断食サワーにSNS困惑 スマホを挟まないとガシャン「どうやって撮影すんだよ」

スマホを手放さないと、映えない。映えたら映えたで、スマホがないので撮影できない。本末転倒な「スマホ断食サワー」がSNS上で話題を呼んでいる。

株式会社FTG Companyが運営する「大阪焼肉・ホルモン ふたご」は、25日より「渋谷ネオ焼肉・ホルモン ふたご」をオープン。その注目メニューとして、Z世代向けの「スマホ断食サワー」を開発し、発売することが決定した。

グラスの底が半分かけており、グラス単体では自立できない仕様。かけた部分にスマホを挟むことでようやく自立する。さらに、スマホのライトを付けることでドリンクが光り輝き、映える光景が広がるのだが…。SNSでも「その“映え”をどうやって撮影すんだよ」「映えても撮れないじゃん」「映えるのに写真撮れないというもどかしさw」「ぼっち涙目www」などツッコミの嵐。ただ「面白い発想!」「意味分からなくて好き」「これ考えた人ヤバいな、もちろん良い意味で」など好意的な声も数多くあった。

企画の背景には、スマホが普及した現代特有の事情がある。開発に先立ち、10~50代の男女1000人に実施したWEB調査で、65%が「食事中に相手がスマホばかり見ていると気になる」と回答。また、73%が「自分も我慢しようと思ったことがある」と、多くの人が食事中のスマホ操作を気にしていることが明らかになった。この結果を受け、スマホを置いて食事と会話を楽しめるメニューを検討。いくつもの工房に断られながら、上越クリスタル硝子株式会社(群馬県)の協力で実現にいたったという。

SNSでは「こぼす人続出しそう」「酔っぱらってきて、うっかり引き抜いてしまう惨劇が見えた」「ガシャンって倒す未来しか見えねぇw」などの指摘もあったが、転倒防止用の半月型コースター付き。ただし、映えさせるには、やはりスマホを挟んでライトで照らす必要がある。

また、「結露でぶっ壊れたりしないよね」「水滴でスマホがぬれるのは抵抗があるかも…」などの声もあったが、公式Twitterによれば「お客さんに焼肉の脂が飛ばないように携帯袋渡しているため、グラスを倒しても携帯はぬれない」とのこと。なかなかスマホ断ちができない人は、一度試してみるのもいいかもしれない。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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