京都「宮津燈籠流し花火大会」4年ぶり完全復活へ 8月16日開催

宮津湾で規模を縮小して打ち上げられた昨年の花火(2022年8月16日、宮津市島崎・島崎公園)=10秒露出

 丹後の夏の風物詩「宮津燈籠(とうろう)流し花火大会」が8月16日、京都府宮津市島崎の島崎公園や宮津湾で4年ぶりに開催されることが決まった。特設のやぐらを設置し、盆おどり(14日)と市民総おどり(15日)も催される。

 宮津市や宮津商工会議所などでつくる実行委員会が決定した。

 同花火大会は1924年に始まったとされ、毎年同月16日に打ち上げられ、2019年には7万8千人が観覧した。だが、新型コロナウイルスの影響で2020年から開催を見送り、昨年は伝統行事の精霊船と燈籠流しが復活したが、花火は規模を縮小し、10分のみの打ち上げだった。

 今回は、5月8日にコロナの感染症法上の位置付けが5類に移行したことや、市内の祭事など恒例行事が復活している点を考慮し、このほど再開を決めた。

 有料観覧席や飲食店の出店もあり、詳細は今後調整する。実行委会長の今井一雄さん(72)は「花火大会の再開は宮津以外の地域でも期待されていた。関係団体や地域の人と力を合わせ、従来の形で実施したい」と意気込んでいる。

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