デジタル技術を社会課題解決につなげようと神奈川県海老名市は「DX(デジタルトランスフォーメーション)アイデアコンテスト」を実施する。市内外から広くアイデアを募り、実現可能なアイデアは市として取り組むほか、広域行政で対応するなどしていくという。26日締め切り。
募集するのは「子育て」「教育」「防災」「暮らし」の4テーマ。「みんなの『困った』を解決するために、どのようなデジタル化が必要と思うか」についてアイデアを募る。市のLINE公式アカウント「海老名市」から応募する。
同市では4月1日、デジタル化推進による市民サービスの向上を目指して「えびなスマデジ宣言」を出し、市財務部にデジタル推進課を新設した。宣言では(1)オンライン申請を活用した「市民サービスのデジタル化」(2)市役所業務効率化など「行政運営のデジタル化」(3)地域でスマートフォン教室を行うなど「地域社会のデジタル化」-に取り組むとしている。
コンテストで寄せられたアイデアは市のDX戦略本部会議で審査して優秀賞を選出する。優秀賞になった人には、協賛企業が提供するスマートウオッチやポータブル電源などの賞品を贈る。
寄せられるアイデアによっては市単独では対応できずに、周辺自治体との広域行政に関わるテーマになる可能性もある。同27日の定例会見で内野優市長は「DXの推進は多くのコストがかかる。相模原市を含めた県央10市町村で、DX研究会を立ち上げる準備をしており、DXに関して広域的に取り組んでいきたい」と言及した。