
日米両政府は岸田首相とバイデン大統領の首脳会談を18日に開催すると明らかにした。米政府が14日、バイデン氏がG7広島サミット出席のため、18日に広島を訪れると発表した。19日開幕の広島サミットに先立ち、覇権主義的な動きを強める中国、ロシアによるウクライナ侵攻への対応策を協議する見通しだ。首相も15日の政府与党連絡会議で、18日の首脳会談実施を表明。「歴史に残るサミットとして、成功に導くべく全力で臨む」と強調した。
松野官房長官は記者会見で、広島サミットに関し「米国とも緊密に連携し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くとのG7の強い意志を力強く世界に示したい」と述べた。
日米首脳会談は岸田氏が1月にワシントンを訪れ、ホワイトハウスで実施して以来となる。バイデン氏は17日にワシントンを出発する。連邦政府の債務上限引き上げを巡る野党共和党との協議難航を受け、一時は訪日断念も取り沙汰された。バイデン氏は14日、共和党と16日に協議するとの見通しを示した。共和党側にも「合意したいという望みがあると思う」と強調した。