ロッキーズ・パイントが初昇格 故障と制球難を乗り越えた苦労人

日本時間5月15日、ロッキーズは頭部に打球を受けたライアン・フェルトナーが故障者リスト入りしたのに伴い、傘下マイナーAAA級アルバカーキから25歳の右腕ライリー・パイントを昇格させたことを発表した。パイントは2016年ドラフト1巡目(全体4位)指名でプロ入りした元トップ・プロスペクト。相次ぐ故障や制球難に悩まされ、2021年のシーズン途中に一度は現役引退を表明したものの、翌年のスプリング・トレーニングで復帰し、ドラフト指名から約7年後、ついにメジャー初昇格の切符を手にした。

パイントは昨年11月にメジャーデビューの前提となるロースターの40人枠に登録され、今季はマイナーAAA級で13試合に登板して17イニングを投げ、0勝1敗3ホールド、防御率7.41、24奪三振を記録。5月に入ってからの3試合で防御率18.69と打ち込まれたため、防御率が大幅に悪化してしまったが、4月末の時点では防御率3.55をマークしていた。威力のある速球とキレのある変化球を武器に、奪三振率12.71を記録している一方、与四球率8.47と制球面にはまだ不安を残している。

メジャー初昇格の知らせを受けたパイントは「素晴らしいことだ。ドラフトで指名されて以降、辿り着けなかった場所だからね。たくさんの思い出がよみがえったよ。ずっと辿り着きたいと思っていた場所だった」と感慨深げにコメント。ロッキーズのバド・ブラック監督は「必要に応じてリリーフで2イニングを投げてほしい」と期待を込めつつ、「深い谷から這い上がってきた選手だ。ポジティブなことが続くことを願っている。大きな才能を持っているのだから、きっと明るい未来が待っていると思うよ」とエールを送った。

ロッキーズのロースターには、パイントと同様に制球難に悩まされて引退・復帰したダニエル・バードがいる。そのバードは、パイントのメジャー初昇格に一役買っていたようだ。「僕はバードに2020年から数年間にわたって相談を続けてきた。彼はいつもオープンに話してくれたよ。このプロセスのなかで僕のことをたくさん助けてくれた」とバードへの感謝を口にするパイント。そして「チームにインパクトを与える活躍をしたいね」と意気込みを語った。

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