銚子木國会4年ぶり法要 紀州出身の先祖しのぶ

紀伊国から銚子に移住した人の子孫らでつくる銚子木國会が4年ぶりに営んだ先祖法要

 江戸時代に紀伊国(紀州、現在の和歌山県と三重県の一部)から銚子に移住した人の子孫らでつくる「銚子木國(もっこく)会」第119回先祖法要が、銚子市の妙福寺で営まれた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに行われ、約70人が参列した。

 銚子には多くの紀州人が移住し、しょうゆ醸造業や漁業などに携わり地域の発展に大きく寄与した。同会は明治30年代に発足。同寺境内に移住者の功績をたたえる碑「紀國人移住碑」を建立した。毎年5月に行われる法要に集い、先祖をしのんでいる。現会員数は約200人。

 この日は雨のため屋内の本堂で法要が行われ、参列者が焼香をし手を合わせた。濱口道雄会長(ヤマサ醤油会長)は趣意書を読み上げた後「先祖の出身地を同じくする者が集まり、今でも法要を行っているのは珍しく思うし、誇りと思っていいのではないか」などとあいさつ。将来にわたる会の継続に意欲を示した。

 同会は新規会員を募集中。入会できるのは祖先や家族に紀州出身者がいる銚子近郊の人。入会金や会費はない。問い合わせは事務局のヤマサ醤油庶務課・宮内さん(電話)0479(22)9800。

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